「子供に楽器の習い事」ならバイオリンがおすすめ!メリットや費用は?

子供シール帖 習い事(バイオリン)

子供に楽器を習わせたい!
子供が幼稚園に通い始めたあたりで、そんな風に考える親御さんも少なくないと思います。

そんな時、候補のひとつに、バイオリンは挙がってきますよね。

実は私、自分自身は5歳からバイオリンを始め、息子には3歳からバイオリン教室に通わせています。

今回は、バイオリン歴27年の私がバイオリンをやっていて良かったなって思ったこと、息子に3歳から7歳まで4年間バイオリンを習わせて感じたメリット・デメリット、そしてバイオリンにかかる費用など経験も踏まえてご紹介させていただきます!

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バイオリンやっていて良かったなと大人になって感じたこと

私は、幼稚園年長さんからバイオリンをはじめ、なんだかんだ大学卒業まで続けました。
でも、大学入学までは、練習するのが本当に嫌いでずっとやめたいって思っていたんです。
ただ今振り返ると、続けてきて良かったなって思っていますし、通わせてくれた両親には感謝しています。

まずは、バイオリンをやっていて良かったなと思ったことをお話します。

知らぬ間にまわりの人にはない特技が身についていた

自分の意思で始めたものは、全くといっていいほど続かなかった私にとって、バイオリンが唯一の特技です。
そしてバイオリンという特技が活きたことは多いです。

就職活動時

「打ち込んできたこと」としてインパクトあるアピールが出来きていたのかなと思います。
5歳から大学卒業まで、「15年以上続けてきた」という点は、思った以上に継続性という面で評価してもらえました。
22歳の段階で、すでに15年以上も継続できていることって意外にないように思います。

そして、バイオリンというのはやはりインパクトが大きいのか、すぐに面接官などに覚えてもらえますし、話も弾みやすかったです。
この特技のおかげで、面接においてとても大事な「印象に残ること」には、あまり苦労することがなかったです。

社会に出た後

「バイオリン弾けます!」と言ってお客さんなどにインパクトを残すことで仕事につながっています。
営業をやっていますが、とにかくうけがいいです。
事あるごとに営業先の行事に顔を出し、バイオリンを披露することで、簡単に壁を取っ払えます。

加えて、バイオリンは、特技としてのハードルが凄く低いんですよね。
実際に、ライバル企業に、甲子園に出場し、名門大学の野球部から名門社会人野球部を経た営業の方がいたのですが、その方より早くお客さんの懐に飛び込めた、ということがありました。
私のバイオリンなんて、15年間ただ習っていたそれだけで、何の実績もなかったんですけどね。
おいしい特技だなぁって思います。

音楽を通して幅広い年代の方々とかかわりを持つことができた

小学校時代

私が通っていたバイオリン教室には、弦楽アンサンブルがあり、私はそこにも所属していました。
そこには小学生から大学生まで幅広い年代がいたため、小学校低学年のころから、高校生や大学生のお兄さんお姉さんと話す機会がたくさんあったんです。
一人っ子であった私にとってとても新鮮で、貴重な経験ができたと思っています。
この経験は中学校にあがったとき、部活動での先輩後輩関係にも違和感を持つことなく、スムーズにコミュニケーションが取れるようになっていました。

大学時代

私は、大学時代にオーケストラサークルに所属していました。
そこでは、プロオーケストラで活躍されていらっしゃる方々が指導に来てくれており、それとは別に、演奏会ごとに指揮者の方にも来ていただいていました。
先生方は30代~60代で、バイオリンパートであった私が関わらせていただいた方は、10人(指揮者8人、バイオリンパート指導1人、弦楽器パート指導1人)いらっしゃいます。
先生方は私たちへの接し方から、考え方、性格までばらばらでしたが、音楽に対して本当に真剣で、私たちに本気でぶつかってきて下さいました。

そんな先生方と一生懸命コミュニケーションをとり、ひとつの音楽を作り上げていけたのは、本当に得難い経験であったと思っています。

今、違う年代の方々と同じ方向に向かっていくという意味では、上司とのコミュニケーションに活かされています。

私は、息子にもこのような経験を積んでほしいとの思いから、バイオリンを習わせ始めました。

子供をバイオリン教室に通わせて感じたメリットは

ここでは、実際に子供に習い事としてバイオリンをやらせていることで得られるメリットについてご紹介します。

正しく音感が身につく

息子を見ていて思うのが、音の「高い」「低い」に対してとても敏感だと感じます。
「ド」と「レ」の違いだけでなく、「そのドは高い」というところまで分かるみたいです。

バイオリンは自分自身で音程を作る楽器です。
そのため、バイオリンを正確な音程で弾くには、自分の頭の中に正しい音が鳴っている必要があるんです。

「①楽譜を見る→②弦を押さえて弓を動かす」

ではなく、

「①楽譜を見る→②頭の中で正しい音を鳴らす(歌う)→③その音に当てていくように弦を押さえて弓を動かす」

こうです。

バイオリンを幼少期からやっているとこれが自然に出来るようになっています。

楽譜と結びついた正しい音が頭の中にある=音感があるということです。

集中力が増す

  • 楽譜を見る
  • 頭のなかで歌う
  • その音に当てていくように左手を動かす
  • きれいな音を出すために右手で弓を操る

毎日練習のたび、少なくともこれらを行っているので、自然と集中力は増していきます。
もちろん子供が勝手に練習してくれるはずもないですから、親の努力も必要です。

バイオリンで身に付いた集中力はいろんな所で活きてきます。
息子は私たち親の言うことは全然聞いてくれませんが、何かに取り組み始めると、その集中力はすごくて、いつも驚かされています。

毎日の練習という習慣ができる

親ならば、子供には上達してほしいと思いますよね。

バイオリンの上達には毎日練習する必要があります。
ですから、親としてはなんとか毎日練習させようとします。
幼少期から繰り返していれば、毎日の練習が当たり前になってくるんです。

我が家も16時~17時半はバイオリンの時間となっています。
テレビを見たりしていてもバイオリンの練習するよと声をかければ、いやな顔はしますが自分でテレビを消します。
普段はまったく言うことを聞かない子ですから、習慣ってすごいなと思います。

ひとつでも習慣化できていることがあると、それをベースにすることで、習慣を増やしていくことが容易になりますよ。

子供に自信がつく

バイオリンを習っている子というのはやはり多くはないです。
学校の友達や同年代の親戚にもいないので、本人にとっては自信につながっているみたいです。

まわりから「凄いね」「上手だね」って言われたらやっぱり、子供は嬉しいですよね。
息子は、がんばっていることなどを発表する時は、必ずバイオリンのことを話しています。

バイオリンのことを話しているときの息子は本当に自信に満ち溢れています。

姿勢が良くなる

バイオリンは姿勢も大事です。
始めたころは、バイオリンの構え方や向き、足の位置などから教わります。
ある程度弾けるようになった後も、姿勢については厳しく言われるので、バイオリンをやっている子は姿勢に対する意識が強いと思います。

発表会など見に行くと、みんな立ち姿がかっこいいんですよ。

姿勢の良し悪しって、大人になっても指摘されることもあるほど、対人関係において重要なことですよね。

デメリットはある?

明確なデメリットはないと思っていますが、少し大変だなと思うことをご紹介します。

バイオリン上達のためには、自宅での継続した練習が不可欠です。
でも家に先生はいませんので、親が練習を見ることになります。
私自身も、幼稚園児~小学生までは毎朝5時から、母親がつきっきりで練習を見てくれていました。
また、私の子供も現在、平日は妻が練習を見てくれています。

時間的拘束があるといった意味では、親が少し大変になるといったことがデメリットといえるかもしれません。

逆に「楽器の経験もないのに練習なんて見れるのかな」という点は、不安に思うことはないです。
私の妻もまったくの素人です。

自宅での練習で親がすることは、

  • 練習前の調弦
  • 先生に注意されたことの確認

このぐらいじゃないかと思います。

「調弦」ですが、子供の楽器には必ず調弦用のアジャスター(くるくる指で回すねじ)が付いているので、チューナーを準備すれば機械的にあわせていくだけでOKで、何も難しいことはありません。
私の妻も最初から出来ていました。

「先生に注意されたことの確認」も不安に思うことはないです。
先生は始めて楽器を弾く子供に分かるように説明していますから、親が内容を理解することは容易であると思います。
そしてレッスン中にメモを取ったり、ビデオカメラで撮影しておくなど記録に残していれば、より安心ですね。
それを見返しながら練習しましょう!

何よりも、練習の習慣をつけてあげることが一番大事なので、あまり気負わずに、時間を作ってあげてください。

かかる費用は何にどれくらいなの?

準備するものは

  • バイオリン+弓+ケース
    10万前後
    ただし最初は先生が貸してくれることもあります。
    また子供の成長に合わせて買い替えていくので費用が気になるとおもいますが、前の楽器を下取りに出せることがありますので、その都度満額かかるわけではないです。
  • 肩当
    2000円弱
    こちらは楽器のサイズアップに合わせて買い替えますが、大体1つで2~3サイズ対応していますので毎回購入するものではないです。
  • 譜面台
    2000円~5000円
    自宅で練習する際に必要です。

レッスン関連

  • レッスン代
    月謝制であれば10000円前後/月、1レッスン制であれば3000円前後/回
  • 発表会参加費(伴奏代込み)
    15000円程、多くの教室で年1回だと思います。

楽器維持費

  • 弦代
    7000円前後/回、年2~3回。
  • 弓の毛替え代
    3500円程/回、年2~3回。
  • 松脂
    3000弱/個、扱いが雑だと粉々になるため急に購入が必要なときもあるが、私の子供は2年で1個ぐらいです。
  • 楽器調整費
    状態によってばらばら。

大体このぐらいになるかと思います。
楽器へのこだわりの有無や、レッスン代など状況によって変わってきてしまうためあくまでご参考程度にしてくださいね。

子供に楽器をさせるならバイオリンがおすすめ!

いかがでしたか?

子供にバイオリンを習わせることで、

  • 正しく音感が身につく(音を自分で作る楽器ならではです)
  • 集中力が増す(練習中や演奏中に意識すべきことが多いため)
  • 毎日の練習という習慣ができる(習慣化することのベースができる)
  • 子供に自信がつく(自信は積極性にもつながります)
  • 姿勢が良くなる(大人になっても褒められることも)

こんなメリットがあるんです。

また、幼少から楽器をやっていれば、将来の可能性も広がります。
たとえ音楽の道へ進まなくても、私のように人生でバイオリンが活かせることって本当に多くあると思います。

確かに、親の時間的負担や多少費用はかかってきてしまいますが、必ずそれには代えがたいものをお子さんに残せます。

バイオリンやらせてみようかなと少しでも前向きに考えてもらえるきっかけになれば幸いです。

バイオリン教室の探し方・決め方などはこちらの「バイオリン教室の探し方!ネットではヒットしない教室が見つかる」を参考にしていただければと思います。
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